opportunities for students大学院教育:大学院生の声
ミュオン加速器グループの方々と直接議論ができるので、刺激を受け、研究がはかどります。
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なぜこの実験を大学院の研究テーマとして選んだのか
卒業研究のテーマを考えている時期に加速試験準備をしている先輩から話を聞き、すごく面白そう!と思ったからです。また、”ビーム広がりが極めて小さなミュオンビームを使う”という前例のない方法で、未解決の問題に挑むことに興味を惹かれました。学部生の時は実際に加速試験の準備から参加させていただいたのですが、加速器の調整も、自分で評価した検出器でデータを測定するのも想像以上に楽しくて、大学院でもこの実験を続けたいと思いました。
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研究の楽しいところ・苦労したところ
検出器開発では、ノイズ等の原因を探すのは上手くいかないことの方が多くて大変なのですが、数ピコ秒でも性能が改善されたのを確認できた瞬間はとても印象的です。また、7月には新規ビームラインの開通に立ち会ったのですが、準備した検出器で信号が見えるのを待っている時も楽しかったです。ただ、研究は計画通りに進まないことや、上手くいかないまま終わる測定もあります。そのときに、先まで見渡して臨機応変に対応することがあまり得意ではないので苦労しています。
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J-PARC/KEKで研究してみてどうですか?
私は普段は名古屋大学で研究をしているのですが、J-PARCでは実際にビームを使った測定ができるのがとても楽しいです。また、ミュオン加速器グループの方々と直接議論ができるので、刺激を受けるとともに研究がはかどります。休日は徒歩で海にも行けるのでいい気分転換になっています。
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