opportunities for students大学院教育：東大/総研大

研究概要

我々の研究室では、スピンに関連する物理量の精密測定を通して、素粒子標準模型を超える物理現象とその背後にある素粒子物理法則に関する実験的研究を行っています。現在、取り組んでいるのはミュオンの異常磁気能率と電気双極子能率の超精密測定です。
2021年度から稼働を開始したJ-PARCの新しいミュオンビームラインで、世界初のミュオン冷却・加速の開発と実証を行います。また、高い実験感度を実現するための厳しい要求を満たすシリコン飛跡検出器や磁場測定器の開発も行います。研究所内の研究室であるため、日常的に研究者・技術者に囲まれて研究を行います。理論研究者を交えた物理の議論や、素粒子原子核実験・加速器科学・超伝導低温工学・機械工学など多様な専門家と一緒に研究を進めることにより、大学院生は希望に応じた専門性の高いスキルが獲得できます。